2018年全国硕士研究生统一入学考试自命题试题(A卷)
********************************************************************************************
学科与专业名称:日语语言文学、外国语言学及应用语言学
考试科目代码与名称:708综合日语
考生注意:所有答案必须写在答题纸上,写在本试题上一律不给分。 |
文字・語彙 (20点) 問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれのA・B・C・Dから一つ選びなさい。(10×1点=10点) 問1 革命が起こった後、秩序が回復するまで、それほどの時間はかからなかった。 1 秩序 A ほじょ B かいじょ C ちつじょ D しつじょ 2 回復 A かいほく B かいふく C ほうふく D かいほう 問2 日本海沿岸には、沈没した船の部品が流れ着いています。 3 沿岸 A そうきし B えんあん C えんがん D えいかん 4 沈没 A ちんぼう B ちんぼつ C しんぼつ D しんぼう 問3 私たちは、次代を担う若者を育てる仕事に携わっているのです。 5 次代 A つだい B じたい C つぎたい D じだい 6 担う A にらう B せおう C になう D からう 7 携わ A たずさわ B たつさわ C わずらわ D さずかわ 問4 古代文明の発祥地は、いずれも農耕に適した土地であった。 8 発祥地 A はしょうち B はっしょうち C はじょうじ D はつしょうち 9 農耕 A のうこう B のんこう C のうこん D のんこん 10 適した A てっした B てつした C できした D てきした 問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字をそれぞれのA・B・C・Dから一つ選びなさい。(10×1点=10点) 問1 チンギスハンはきば民族をひきいて、大陸をあばれまわった。 11 きば A 木場 B 木馬 C 騎馬 D 騎刃 |
12 ひきいて A 率いて B 領いて C 治いて D 駆いて 13 あばれまわった A 暴れ転った B 暴れ周った C 暴れ回った D 張れ回った 問2 自転車を運転中に、よそみをしていたら、でんちゅうにしょうとつした。 14 よそみ A 他所身 B 余所見 C 他所観 D 夜見 15 でんちゅう A 田疇 B 電球 C 田冲 D 電柱 16 しょうとつ A 衝突 B 衝駆 C 消突 D 衝凸 問3 へんしょくをやめて、健康な食生活をこころがけなさい。 17 へんしょく A 変食 B 片食 C 編食 D 偏食 18 こころがけ A 心書け B 心陰け C 心掛け D 試書け 問4 しょうわ時代に建てられた建築物がどんどんくちている。 19 しょうわ A 庄和 B 調和 C 祥和 D 昭和 20 くちて A 朽ちて B 腐ちて C 古ちて D 旧ちて 文法(20点) 問題Ⅲ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。A・B・C・Dから最も適当なものを一つ選びなさい。(20×1点=20点) 21 私の授業はためになりますから、一言____聞き逃さないようだ。 A だらけで B たりとも C ながらも D あっての 22 あなたが探している女性は心当たりがないもの____。 A がある B でもない C からくる D とする 23 事ここに____、あなたはまだそんな夢みたいなことを言っているか。 A 至っては B 至っても C 至ってこそ D 至るから 24 CO2排出については、日本____、全世界で取り組むべき問題だ。 A ではあつまいし B だけことで C しかないもので D のみならず 25 長い間、ご愛顧いただいたこの番組は、本日____放送を終了いたします。 A ながら B まで C をもって D へ 26 ペットの犬の散歩__田んぼの様子を見てくるよ。 A あれば B がてら C だけ D とは 27 先生を訪ねた____、たまたま在宅中で話ができた。 A ついでに B たびに C ばかりに D ところ 28 あの男はたばこも____、酒も飲む。 A すわないし B すうとも C すえば D すうから 29 彼の言うことが本当なら、ただ待っていればいい_____。 A わけだ B からだ C ものだ D ようもない 30 この取り調べに____発言は、すべて裁判の証拠となります。 A あり B わたり C おける D あたる 31 彼女に____と、私は本気で勝負していない男らしい。 A 知られる B 言わせる C すると D さらされる 32 大学の教授___間違うことがあるのだから、高校生なら間違って当然です。 A ならば B といえば C だから D ですら 33 事故が起こったのが二日前なら、今から向かった____何の役にも立つまい。 A ばかりに B かぎりで C ならでは D ところで 34 人は誰しも、多かれ___、苦手な食べ物があるものだ。 A 集まれ B 広かれ C 小さかれ D 少なかれ 35 あなたが邪魔をしてくれた___、会議が延期されてしまった。 A のに B ためなら C おかげで D ところが 36 彼____自分の将来を考えて、東京へ行ったのだろう。 A いわく B なりに C だからこそ D にして 37 さんざん迷った____、進学せずに就職することにした。 A とたんに B のあげく C だけあって D すえに 38 この検査結果を____限り、どこも異常はなさそうです。 A 見る B 見よう C 見ない D 見て 39 お客様の個人情報は、____かねます。 A お教えに B お教えし C お教えて D お教え 40 はじめて来た場所なのに、まるで来たことがある____懐かしく感じた。 A とおりに B ばかりか C かのように D ことなく 読解(20点) 問題Ⅳ 次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものをA・B・C・Dから一つ選びなさい。(10×2点=20点) 一、私は文章を作るのが苦手です。ましてや品格のある文章を作ろうとすると①筆は重くなリます。なぜならば品格のある文章を作るには、まず自分自身が品格のある人間でなければならないと思うからです。 では、品格のある人間になるにはどのような生き方をすればいいのでしようか。②巧まずして、優雅な心を持つことだと思いますが、優雅な心とは、自分の心の淵の中心点が、「なぎ」のような静かさを保てる生き方から生まれるのではないでしようか。しかし、現実には、そのような生き方をすることは難しいと思います。しかし、それでも努力すれば、できないこともないと思います。 自分の心で抑制できないこと、つまリ、人の噂や地震や雷などは、自分の心ではコントロールできません。でも、人の噂をしたり、人を嫉妬したり、新しい車が欲しいなあ、というような気持ちは、自分の気持ちで自由に抑制できます。 自由に抑制できることは自分の決心次第で、自分の精神の淵の中心部を「なぎ」の状態に保つことができると思うのです。その積み重ねの年輪こそが、静かな波紋の中心点も、同じように「なぎ」の状態にすることができるではないでしようか。このように考えると、③「品格のある文章」は自分の精神の淵の中心点を、いつも「なぎ」の状態に保つような精神の鍛練の積み重ねから生まれるのではないのでしようか。 文章を作るということは、文章技術を超えたところにあるのではないかと私は思うのです。つまり、人間の生き方そのものが文章に描写され、それが、品格のある文章の下地(注)となるのだと思います。 (注)下地:物事をなすため、ある状態になるの基礎や土台となるもの。 41 ①私の筆は重くなリますとあるが、これは具体的にはどういうことか。 A 筆の重さで、文章があまり作れないということ B 文章が難しくて、筆が重く感じるということ C 品格のある文章は、筆が軽いぼうが書きやすいということ D 文章がスラスラ書けなくなるということ 42 ②巧まずして、優雅な心を持つこととあるが、これはどういう気持ちのことか。 A 緻密に考えながら、なるだけ失敗をしない人生を送ろうとする気持ち B あまり工夫することを意識しないで、静かで穏やかな気持ち C 精神を集中して、一生懸命努力しようとする気持ち D だれにも負けないような精神を鍛えようとする気持ち 43 ③「品格のある文章」は自分の精神の淵の中心点を、いつも「なぎ」の状態に保つよ うな精神の鍛練の積み重ねから生まれるとあるが、これはどのようなことか、最も適切なものを選びなさい。 A 「品格のある文章」は、毎日の努力と強い精神の鍛練がなければ、なかなか書けな いということ B 「品格のある文章」は、自分の心をいつも平穏な気持ちを保つような精神の鍛練の 積み重ねから生まれるということ C 「品格のある文章」は、常に向上心をもち、積極的な人生を送れるような自己鍛錬 の積み重ねから生まれるということ D 「品格のある文章」は、短期間では書けるようになれないから、文章の表現方法を 学び積み重ねることから生まれるということ 二、「頭がいいって、どんな人間だ?」 「そうだな、とリあえず、学校の成績が優秀で、一流大学に入り、公官庁か一流企業に勤められる人間かな?」 紳士風の二人のこんな会話が聞こえてきました。先日の、ある企業のセミナーの休憩時間でのことです。この二人の会話は別に珍しいということではありません。①「巷のあちこち」でなされる、ごく普通の「有り触れた話」なのですから。 でも、こんなステレオタイプな話には、私はいつも違和感を覚えるのです。なぜならば、このような、論議に欠けているものが一つあるからです。「人生」です。「人生で頭がいいって、どんな人間だ?」と言うなら、少し、②まじめに「耳を傾けたくなる」かも知れません。「一流大学→公官庁・一流企業」の流れ図は、人生のほんの「通過点」にしか過ぎません。 野生のライオンは一匹の獲物を狙い、そして瞬時のうちに目的を果たします。 この事を人間に当てはめてみるとどうでしよう?「野生のライオンを人間」に、「一匹の獲物を人生の目的」に。違うのは、ライオンの獲物を獲得する「目的の達成」は、瞬時のうちに果たされるが、③人間の一生の「目的の達成」は、人がこの世に別れをする時まで判断できないのです。 どんな仕事でも、途中で絶望、後悔、苦悩など、辛苦を味わいながらも、それでも立ち上がり、「心の芯」はぶれずに、一つのことをやリ遂げようとしている人がいます。 そんな人に、「私は頭が下がります(注)」。 「頭がいいって、どんな人間だ?」という質間に対する、私の答えは、「そんな人」になりそうです。 (注)頭が下がる:敬服したり、感心させられたりする様。 44 ①「巷のあちこち」でなされる、ごく普通の「有り触れた話」なのですからとある が、どういうことか。 A 世間で話される自慢の話ということ B 日常生活でよくある世間話ということ C 身近な人の話題についての会話ということ D 尊敬する人の話題についての会話ということ 45 ②まじめに「耳を傾けたくなる」かも知れませんとあるが、ここではどういう意味 か。 A 相手の話を聞きたくないという気持ちを表すこと B 自分の耳を、相手の顔に近づける行為をすること C 自分の耳を、相手の方に向ける行為をすること D 話の内容を、まじめに聞いてみようとすること 46 ③人間の一生の「目的の達成」は、人がこの世に別れをする時まで判断できないと あるが、 具体的には、 筆者はどんなことを意味しているのか。 最もよいものを選びなさい。 A 人生の目的の達成は、人が死んだ時にだけ判定する機会が来るということ B 人生の目的の達成は、日々の努力の積み重ねが必要であるということ C 人生の目的の達成は、動物が獲物を獲得する時と同しであるということ D 人生の目的は、個人によって異なるので、よく分からないということ 三、先月、わが子の学校参観日のことだ。授業は国語。担任は山本先生。私は教室の後ろの窓側に立って、授業を見ていたが、隣で2人の母親が話をしていた。 「最近の子は本を読まないみたいよね。」 「子供には本を読む習慣を身につけさせなきゃね。」 「今、学校は読書週間で、昼休みは図書館が満員みたいなのよ。」 「でも、うちの子は、家ではぜんぜん読まないのよ、本を!」 「学校での読書週間って意味ある?!」 授業参観ばそっちのけで、2人の会話は続く。 「私たちの若いころはよく読んだものだわ!文学書をね!」と言う母親に対し、「そうそう!」と、もう片方の母親が相槌を打つ。続けて「夏目漱石でしょ、川端康成でしょ、森鴎外でしょ。それに、え~と、ノルウェーの森でしょ!誰だったけ!あの作家は?…」私は思わず「ハァ~ ?」と呟いた。「村上春樹だろ、それは!!」と言いたかったが、それも「余計なお世話」というものだ。2人の母親は誰もが知っている作家の名前を挙げていたが、『ノルウェーの森』を本当に読んだかどうかは、「眉つば物」(注)という感じだ。 ちなみに、村上春樹の『ノルウェーの森』は、世界の人々が知っている青春・恋愛小説で、「現代の人間が抱える喪失感」を古典的な枠組みで描いた作品なのだ。たまたま2人の横に居合わせた私は、まさか、学校の授業参観で、「①村上春樹の小説の主人公の気分を味わうなんて!」 先生の声が聞こえないので、「ハタ迷惑」な2人を避けて、私は他の場所に移動した。 しかし、移動しても、先ほどの「②場違いの会話」が耳から離れない。気を取り直し、 先生に耳を傾けた。 山本先生が「次の文章を分かりやすい日本語に書き直してください。」と、生徒たちに指示した。何となく頼りない声だが、「オャッ! ?」と感した。黒板にはこう書かれていた。 「思考は社会の原動力で、思考がなくなると、社会は前に進まない。」 一瞬、思った。「これは翻訳作業だ!」と。あたりの父兄も黒板に釘付けだ。生徒たちは黒板を見て、その一文の「観察者」になっている。誰ひとり、無駄口をたたいている生徒はいない。それぞれが、本気で黒板の一文を読み込み込んでいるのだ。手持ちの語彙や文法を駆使して、文の構造を把握し、分析している。 「日本語教育」での日本語学習者の作文の「誤用訂正」に似ているが、「分かりやすい日本語」にリライト(書き直し)する作業と言った方がよいだろうか。しばらくすると、生徒たちは、それぞれ黒板の一文の書き直しを机の上に広げる。 生徒たちは、それぞれ「原文の翻訳家」である。一つとして同じ文はない。翻訳には正解がない。正解があるとすれば、黒板の一文の原著のみである。私は考えた。 「一文を『翻訳』するために、生徒たちは母語の言語運用能力をフル稼働している。」 それぞれの生徒が、自分の「翻訳文」が一番、「正しく、美しいだろう」と思っているに違いない。いや、もっと語彙を増やし、文法力を高めようと思っているかも知れないのだ。 「もっと、もっと美しい文を作りだすために!」 生徒はこのような授業を通して、「言葉」の持つ奥深さや不思議な魅力を発見するのだと思う。隣の父兄が言った。「これって、国語の授業?日本語の授業じゃない?」隣の人はそれを聞いて「……」。 今日は③「日本語教育とは何か」ということを教えてもらった。教師も親も、読書の効用について、生徒に口酸つばく繰り返す。しかし、読書の効用をいくら子供や生徒に唱えても、文字や文章を楽しむ方法論を教える親や教師は少ない。ほんとうの「言葉の持っ魅力や奥深さを!」親や教師は、子供に「読書週間を身につけよう!」を金科玉条のごとく唱える。しかし、今日の山本先生のような授業であれば、「子供たちから本を引き離す」ことはないだろう。そう確信した一日だった。 (注)眉つば物:真偽のうたがわしいもの、信用できないこと。 47 ①「村上春樹の小説の主人公の気分を味わうなんて ! 」とあるが、ここでの著者の 感じたこととは何か。 A 二人の母親の会話が授業参観中なので、騒がしいと思った。 B 二人の母親の会話が村上春樹の話であったので、感動した。 C 村上春樹の小説の主人公を思いだせないで、残念に思った。 D 横に居合わせた二人の母親の会話に、失望感を抱いた。 48 ②場違いの会話とあるが、どんな会話のことか。 A 間違った部屋でなされた会話 B その場にふさわしくない会話 C 文法的に正確でない会話 D 語彙と文法に誤りがある会話 49 ③「日本語教育とは何か」ということを教えてもらったとあるが、その理由はなに か。 A 生徒が母語の持つ奥深さや不思議な魅力を発見するような先生の授業だったから。 B 山本先生の授業は、他の先生の国語の授業と異なり、日本語専門の教育だったから。 C 国語の授業はつまらないが、日本語の授業はおもしろい教育だと思ったから。 D 生徒が一生懸命、黒板に向かって勉強しているのに、とても感心したから。 50 この文章で筆者が最も言いたいことは何か。 A 生徒だけでなく、教師や親も一緒に本を読む時間を見つけることが必要である。 B 生徒たちに、昔からの名作と言われている本を推薦してやることが必要である。 C 生徒が本好きになるためには、言葉の持つ楽しさを発見させる工夫が必要である。 D 生徒の親や教師が、図書館や家読の読書の推進運動を勧めることが必要である。 専門知識(90点) 問題Ⅴ 次の問題について述べなさい。(6×15点=90点) (※答えは日本語と中国語がどちらでもよい。) 51 人間関係の面において、日本文化の特徴を二つ挙げて具体例で説明せよ。(15点) 52 日本歴史上の思想家を一人挙げて、その思想を述べなさい。(15点) 53 四季に対する日本人の美意識はどのようなものか、具体的に述べなさい。(15点) 54 ①「まあ、まさかあれくらいで店が潰れはしないだろうけど。」 ②「まあ、まさかあれくらいで店が潰れたりはしないだろうけど。」 この二つの文について、文法及びニュアンスの違いを説明せよ。(15点) 55 「借字」(当て字)とは何か。自分が知っている「借字」の言葉を挙げて説明せよ。 (15点) 56 日本における「少子化」の原因及び影響について述べなさい。(15点) |